TOEIC®はあなたにとって「目的」ですか?
それとも「手段」ですか?
毎年『取りたい資格ランキング』で、上位にランクインするTOEIC®。
「英語の資格と言えばTOEIC®」というくらい知名度が高く、
WeでもTOEIC®テストの傾向と対策に力を注いでいます。
ただ、TOEIC®は、私たちにとってどういう存在なのでしょうか?
Weでは、このTOEIC®という存在を「体力測定」のようなものであると考えます。
自分の「英語"体力"」が、どれくらいイケテルのかを計る「測定手段」。
何かのスポーツ競技で強くなるためには、
自分の弱点を発見をする「体力測定」は有効ですね。
発見した弱点を克服することで巧くなる。
そして最後は試合に勝つ__
それがスポーツ競技の「目的」。
決して「体力測定」そのものが「目的」になることはないですよね。
英語力を測定する「手段」としてのTOEIC®そのものが「目的」になることはありません。
でも、世の中を見ていると、
まるで「TOEIC®」そのものが人生の「目的」!? みたいになっている人がいます。
こうした状況に陥ると、ちょっとしたことで学習モチベーションを失い、
TOEIC®スコアそのものも伸び悩むことになってしまいます。
英語で「目的と手段」を、
"ends and means" と表現します。
※end=最終目的、means=手段
「なぜ、TOEICを勉強しているの?」ってきかれて、
「うーん、取りあえず.....世の中的に.... スコアが欲しいんだよね、、、」なんて応えると、
"It's 'means become end'!"
「それって、手段が目的化してるじゃん!!」って皮肉に笑われる始末です。
何のためのTOEIC®か?何のための「測定」か?
TOEIC®の先に何があるのか?
TOEIC®の先にある「目的」を明確にしておかないと、
結果が出るまでに意欲が薄れてしまいます。
もちろん、資格試験そのものは、ある種の「社会的信用状」になります。
でもそれは、人生という大きな舞台においてのほんの一部分の信用に過ぎません。
Weは、これからもTOEIC®対策に力を入れて行きます。
なぜなら、みなさんを一日も早くTOEIC®から「開放」し、
本来の英語の「目的」、そして、人生の「目的」に
時間とエネルギーを使って欲しいからです。
TOEIC®に人生を決められる!?
国際ビジネスコミュニケーション協会の調査によると、
採用において、TOEIC®スコアを「参考にしている」と答えた企業の比率は8割弱、
そして、配置・配属においても7割弱の企業が同じ回答とのことでした。
今の日本社会は、
TOEIC®スコア次第で仕事人生が決まってしまうと言っていいほど、
TOEIC®が影響力を持っているように見えます。
それだけに、TOEIC®そのものが目的化してしまう訳ですね。
WeでもTOEIC®対策を考えてご来校される方に
「なぜTOEIC学習をされるのですか?」と伺うと、
みなさん「会社で…」といった回答が返ってきます。
「TOEIC®スコア」 → 「会社」 → 「・・・」
その先の「物語」を描くことが英語学習の醍醐味なのですが、
なかなかその思考にならないケースが往々にしてあります。
TOEIC®「目標スコア」は、
人生においての小さな、小さな「標」(しるべ)にすぎません。
「目標」とは、"目" を向ける"標"(しるべ)です。
そして、「目的」とは、"目" を向ける"的"(まと)です。
「目標」は「目的」のために設定する
途中の小さな「標」(しるべ)ですね。
私たちは、人生の大きな「的」=「夢」に向かって、
着実に進むために、その時々に「標」を設定します。
生徒さんたちにとっての「大きな的」は、生徒さんが<人生で在りたい姿>。
<英語力>自体も、それに向けての「標」の一つです。
そして、さらにその細かく小さな「標」が<TOEIC®スコア> です。
生徒さんには、一日も早くTOEIC®の目標スコアを通過して頂き、
本来の人生の目的に道を開いて頂きたいと考えています。
だからWeでは、"脱TOEIC®!"、 "TOEIC®解放宣言!" が合い言葉です。
Weでは、TOEIC®の先にある「本当の英語力」を常に考え、
生徒さんが "Happiness" を感じながら英語を学び、
それぞれの"Dreams" "Success"の実現に向かって
歩んで頂けるお手伝いをいたします。
なぜなら、それがWeの事業の「目的/end」(理念)だからです。
英語資格試験の現状
ちなみにTOEIC®の受験者の国別割合ですが、実は全体の約8割が、日本人と韓国人です。TOEIC®は世界標準のテストというよりは、「日韓」の英語テストと言えます。ですので、Weの日本語スクールに通うドイツ人やフランス人など欧米系の生徒さんに訊ねても、TOEFL®は知っていても、TOEIC®は知らないという人が多いです。
その為、「世界で活躍するぞ!!」という目的で、TOEIC®だけに保険をかけていても、その国の人事担当者によっては、テストの存在自体を知らない・・・と言われてしまうリスクもあります。
そこで、TOEIC®以外の資格もご紹介いたします。
先ずは、欧州発のビジネス英語検定「STEP BULATS」。
米国産のTOEIC®に対し、この「STEP BULATS」は、英国産。日本では「英検」と提携し、2004年より実施されています。
TOEIC®との大きな違いは、Reading/Listeningに加え、Speaking/Writingも含め、4 Skillsのトータル的な技能テストであること。欧州や中国、インドを軸に受験者が増加しています。日本ではまだまだ認知度は低いですが、既に国内企業400社以上が採用しています。
あとは注目すべきは、「TOEFL®」。
180ヶ国以上で実施され世界的に広く普及しています。国内企業への「就職」にとどまらず、本気でグローバルを目指す!つまり海外で働きたい!という目的なら、TOEIC®よりもTOEFL® のスコアをもっている方が有利かもしれません。
また、TOEFL®に関しては、過去に自民党の教育再生実行本部が「大学入試のTOEFL活用」を提言しました。議論の末、提言案了承が見送られましたが、学術的な内容を中心にコンテンツ力、トピック力が問われる「TOEFL®」が今回のように公的に採用される一歩手前まで来た事実は気に留めておくべきであると思います。
どうせなら、グローバルに「保険をかける」手段として、様々な資格を試してみてはいかがでしょう?
あと、理想は、Made in Japanの英語試験ができることでしょうか?!
これだけ、英語学習の歴史と知財がある日本なので、成せば成る!かも知れません。